歯や、歯を支えている歯周組織は丈夫にできているものですが、過度な力、予期せぬ方向からの力などが長時間にわたり加わるなどするとやがて痛んだり、問題が生じたりする場合があります。 歯や歯周組織にとってよくないとされる“力”には、代表的なものとして、歯軋り(tooth grinding)や、食いしばり(tooth clenching)などがあり。これらを含む非機能的運動(parafunctional activity)をブラキシズムと表現します。 いろいろな原因で起こるこのブラキシズムなるものは、特別のものではなく、多くの人で見られるものです。精神的ストレス解消にも関与しているといわれており、悪者扱いばかりできるものではないものですが、歯や歯周組織にとっては下記のような症状の原因のひとつになる場合があるといわれ、注意が必要です。 ・歯の咬耗(歯のかむ面のすりへり) ・歯の破折(歯のひび、歯が割れるなど) ・歯根の吸収(根の先などが減る) ・歯頸部の楔上欠損(歯と歯肉の境い目付近の歯の欠損) ・知覚過敏(しみる) ・歯の位置移動(歯並びが悪くなる) ・歯の金属修復物、補綴物がすぐに外れる。 ・歯周病の悪化要因(*) ・顎関節症(*) (*;関係ないとする報告、考え方もあるそうです。) このような症状に心当たりがある方は、自分では気がつかないうちに歯軋りやくいしばりなどのブラキシズムがあるかもしれませんので、ご家族に聞いていただいたり、自分をよく観察していただいたりして、もし実際に行われているようであれば、ブラキシズムによるお口の中の症状の発現を予防するなんらかの処置(自己暗示療法、ナイトガード、など)が必要な場合があるかもしれません。